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院長

2018.11.15

もしも、外国人が受診したら

沖縄県の発表によると、平成30年度上半期の観光客数は519万7300人で過去最高を更新したそうです。外国人観光客も沖縄発着航空路線が拡充したことや、クルーズ船の寄港回数が増加したことから、下半期も順調に推移する見込みのようで、平成30年度中に”1千万人”の目標達成も現実味を帯びてきました。

「カヨウ眼科」へ来院する外国人も実際に増えています。内訳は、恩納村のリゾートホテルに宿泊する観光客、沖縄科学技術大学院大学(OIST)の教職員や学生、沖縄アミークス・インターナショナルの教職員、うるま市のキャンプ・コートニーの米軍関係者やその家族の来院が多いようです。これまでにアメリカ・中国・韓国・オーストラリア・ドイツ・フランス・ジャマイカ・ウクライナなど様々な国籍の外国人が受診しました。

そこで問題となるのが「外国人への言語対応」なのですが、実はとても心強いサービスがあるのです。沖縄県は平成30年4月1日から、外国人観光客の医療問題に対応すべく24時間365日対応の多言語コールセンター「Be.Okinawaインバウンド医療通訳コールセンター」を開設し、電話通訳やメール翻訳サービスを提供しています。[対応言語:英語、中国語(北京語・広東語)、韓国語、ポルトガル語、スペイン語、ベトナム語、タイ語]

このサービスは本当に優れもので、外国人の診療をとてもスムーズに行うことができました。ただし、平成31年3月31日までの利用実績を鑑み、今後の展開を考えていくようですが、それ以降もこのサービスを継続していくためにより多くの医療機関で利用して欲しいです。

https://www.pref.okinawa.jp/site/bunka-sports/kankoshinko/ukeire/documents/2beokinawachirashi2.pdf

また、「カヨウ眼科」では電話による医療通訳を介さなくても、外国人とのコミュニケーションを円滑に運ぶ目的で、音声翻訳機「ポケトークW」(74言語に対応!なんとウチナーグチにも対応してま…せんが)も導入しました。(しかし実際は、日本語には同音異義語も沢山あるので不適切な翻訳もあり、あくまでも診療補助としてのガジェットに過ぎません。)

https://pocketalk.jp/special/2018/?i=pwpd

医療現場で日頃よく使う会話内容はあらかじめ登録しておけるので、スタッフが慌てずに落ち着いて対応できるのなら利用価値はあるかもしれません。

便利な世の中になりましたが、私自身もこのようなツールに頼るばかりでなく、通勤時間を利用して久しぶりに英会話の勉強でもしようかなと思う一方、沖縄のオジー、オバーとのコミュニケーションを円滑にするために、ウチナーグチをもっと勉強しようかと「思むとーやびーん」。

院長 嘉陽