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院長

2017.12.17

〜家で看取る〜

「もし、あなたの家族が家で死にたいと言ったら、あなたはどうしますか?」
12月17日(日)、劇団たんぽぽの「ゆずり葉の季節(はる)」の公演を観てきました。
余命わずかな母親を家で看取ることになった家族の物語で、今まさに私自身が直面しているテーマでもありました。物語の最後に、亡くなった母親は残された家族に、このような言葉を贈ります。

「わが命 ゆずり葉のごとく あなたたちへ」

現在、日本人のおよそ8割が病院で亡くなっていると言われています。昔は病院も少なく、家で亡くなることが当たり前でした。死がとても身近にあり、家族が亡くなるその時まで共に死について考え、その人の人生、生き方について考えることができました。ところが、核家族化が進み共働きの家庭にとって、”親を家で看取る”ということは様々な困難に遭遇します。それでも去っていく者と残される者、それぞれが命と真剣に向き合うことで、受け継がれてきた命に幸せを感じることができるのではないでしょうか。

院長 嘉陽

 〜河合酔茗の「ゆずり葉」より抜粋〜
子供たちよ これはゆずり葉の木です
このゆずり葉は 新しい葉ができると 入れかわって 古い葉が落ちてしまうのです
こんなに厚い葉 こんなに大きい葉でも 新しい葉ができると無造作に落ちる
新しい葉に命をゆずって