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院長

2023.06.30

宮森630会・写真展

沖縄県石川市(現うるま市)の宮森小学校と住宅街に米軍の整備不良のジェット機が墜落し、児童を含む18人が犠牲になり200人余が重軽傷を負った事故から64年。私は今年も診療のため、慰霊祭に参列できないので、数日前に宮森小学校敷地内にある旧宮森幼稚園舎で開催された写真展を見学してきました。新聞社などが撮影した約80枚の写真が展示されており、事故直後の現場や負傷した子供たち、我が子を亡くし悲しみにくれる遺族の姿が凄惨な事故を伝えていました。今回の写真展は5日間という期間限定で開催されましたが、悲惨な事故を追想し継承するためにも、旧宮森幼稚園舎を「630平和資料館」と称して常設展示場として利用して欲しいものです。

話は変わりますが、近隣の自治会の掲示板に「宮森ジェット機墜落事故・慰霊祭」の案内の隣に、米軍基地で働く「在日米軍従業員の募集」のポスターを発見しました。米軍基地が無ければ墜落事故も起きなかったはずなのに、一方で米軍基地の中で軍雇用員として働くことで生計を立てているウチナーンチュもいるという、沖縄の皮肉な現実を見た気がしました。

そして、6月30日の慰霊祭が行われている時間帯に、宮森小の上空を米軍機が爆音を響かせながら飛んでいき、64年前と何も変わっていないんだと悲しくなるのと同時に、あらためて米軍のデリカシーの無さを感じずにはいられませんでした…。

院長 嘉陽