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院長

2018.08.26

オヤジの背中(その2)

先日、「施設に入所中の父が昼食を誤嚥し窒息しかけ、救急車で沖縄県立中部病院に搬送された」との緊急連絡が午後の診療中に入ってきました。診察待ちの患者さんを帰すわけにもいかず、すぐに妻に向かってもらい、私は診療を終え次第駆けつけることにしました。夕方、中部病院の救急センターに私が到着した頃には、父は一命を取り留めており安心しました。幸い入院せずに済むくらいにまで回復していたため、輸液を終えたら一緒に施設に戻ろうとしばらくベッドサイドに腰掛けていました。ひっきりなしに到着する救急車や、救急センターの医師や看護師が忙しそうに働いているのを眺めていると、20数年前に私自身も中部病院で昼夜を問わず懸命に働いていた頃の記憶が蘇ってきました。沢山の患者さんの生死に関わり多くのことを学ばせていただきました。

傍にいる父も今では脳卒中後の右半身麻痺に加え、数年前からは自立歩行もできず、構音障害・嚥下障害に悩まされ、いつ逝ってもおかしくない状態ですが、若かりし頃は外科医として腕を振るい地域医療に貢献してきました。父が開業した頃の沖縄はまだまだ医者が足らず、今の時代では考えられないような大変な経験もしてきたようです。以下に10年以上前に父が名古屋大学の同窓会に寄稿した体験談を掲載します。これを読み直すと私の日常診療での悩みなどいかに些細なことかと気付かされ、もっと頑張らんといかんという気にさせてくれます。

追伸:「でもな、オヤジ。今度、誤嚥して逝きそうになっても診療終えてからしか駆けつけんぞ!それがリスクを背負ってでも患者に向き合ってきたオヤジへのオレからのリスペクトじゃ!」

院長 嘉陽